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意外と知らない装備「速度警告音(キンコン)」。なぜ無くなった
速度警告音装備の車は現在では存在しない?
一昔前までの車には普通車にも軽自動車にも速度警告音と呼ばれる装備が標準で付いており、その装備の装着は義務付けられていました。速度警告音の装備は車がある一定の速度を超えた場合にキンコン音や電子音などで速度超過を運転手に知らせる装備でしたので、知らず知らずの内に速度が上がりすぎていた場合にそのことを直感的に知ることが出来るため非常に便利な装備だったと言えます。
しかし現在では速度警告音の装備が付いている車は無く、オプションとしても存在していないのが現状です。速度警告音がなくなった理由には2つの理由が存在しており、おそらくそれがなければ現在でも速度警告音の装備は標準装備として残っていた可能性が高いといえるでしょう。
何故速度警告音がなくなったのかは海外との関係と警告音そのものの音色にあります。
海外からの圧力で速度警告音がなくなった?
車に装着が義務付けられていた速度警告音ですが、実はこの装備は日本独自のものであり海外では使用されていない装備でした。しかも日本の場合は任意に装備をつければよいのではなく法律で義務付けられているとともに自動車検査登録制度の検査項目にも含まれていました。
これに反発したのが海外の自動車メーカーです。日本国内に車を輸出する場合に海外の車であっても速度警告音の装備が義務で装着しなければいけないため貿易上の非関税障壁となりうると主張し速度警告音の装備の撤廃を求めてきたわけです。日本としてもたった一つの装備で輸入や輸出で大きな損害を出すわけにも行きませんし、国同士の関係を悪化させるわけにも行かないため日本独自の装備である速度警告音の義務化を解いたというわけです。それにより現在では装備していない車ばかりとなったと言えます。
速度警告音自体に問題があった
速度警告音の装備は速度超過をしたことを運転手に知らせることが出来る便利な装備です。
しかし速度超過をした場合超過がおさまるまでその警告音は鳴り止むことが無くしかも単調なキンコン音や電子音だったため運転中の眠気を招く原因となると指摘されました。キンコン音といった単調な音は通常の音楽などに比べてどうしても眠気を招きやすいですし、それが速度超過している間は常になり続けますのでその音による集中力の低下も大きな問題となります。そのため安全性の面を考えた場合にはむしろ速度警告音の音事態が運転時において大きな障害となるということもあり、安全性を重視するためにも速度警告音の装備は無いほうがより安全な運転が出来ると判断された経緯があります。
これにより速度超過音の義務化がなくなり現在に至ることになります。